画廊翠巒　-ギャラリーズコレクション･展-

＜さまよえる画人・クリアグラフの世界－２００３年企画PART６＞

綿引明浩・展
－　in ａ great picture　－

２００３年６月７日［土］―１５日［日］
火曜休廊
１０：３０AM-７：００PM

綿引明浩のクリアグラフによる個展を開催致します。
綿引氏は、現代版画家として発表する一方、
さまざまなオブジェの制作やアートグッズなどを積極的に制作することで
知られていますが、
近年特に精力的に発表を続ける、クリアグラフという技法による作品を
本個展では、スペインで制作された新作を含めた個展を開催致します。
クリアグラフとは、原理的には旧来のガラスの裏面から水彩絵の具で描く、
ガラス絵を応用した技法ですが
綿引氏の場合、２枚のアクリル板の裏面と表面にそれぞれ描き
重ね合わせることで、透明感の高いそして画面上にある
２つの異質な画風を一体化させながらも、
同一面上に個々に存在させることに成功しています。
作品は、ゴッホやシャガール、ムンクなど、過去の名画の中にその絵を抱えた人
（作者本人か綿引氏自身なのか？）が登場する「画人シリーズ」
古事記やイエスの誕生と羊飼など、歴史的な出来事や文学作品をイメージ化した作品など
計３２点を発表致します。
色彩豊かで不思議な綿引明浩の世界をご高覧頂きます。

さまよえる画人　シャガール
２７×２２ｃｍ　クリアグラフ

さまよえる画人　ゴッホ
　２８．５×３４．５ｃｍ　クリアグラフ

さまよえる画人　マチス　
２７×２２ｃｍ　クリアグラフ

さまよえる画人　北斎（部分）
２７．１×５２．３ｃｍ　クリアグラフ

さまよえる画人　ドガ
３１×２２ｃｍ　クリアグラフ

さまよえる画人　ブリューゲル
２８．５×４０．５ｃｍ　クリアグラフ

機織り仕事
２０×２２．４ｃｍ　クリアグラフ

騎士と乙女　
２５．３×３１．７ｃｍ　クリアグラフ

綿引明浩　WATABIKI　Akihiro

１９６０	水戸に生まれる
１９８４	東京芸術大学卒業、卒業制作展・買い上げ賞受賞（東京都美術館９第２回西武美術館版画大賞展・優秀賞受賞（西武美術館）
１９８６	第３１回CWAJ現代版画展（東京アメリカンクラブ）同 ’８７、’８８、‘９６、’９８東京芸術大学大学院修了
１９８７	現代の版画展’８７（渋谷区立松涛美術館）第２回和歌山版画ビエンナーレ（和歌山近代美術館）リュブリアナ国際版画ビエンナーレ（ユーゴスラビア）
１９８９	東京芸術大学大学院後期博士課程満期退学博士課程研究発表展（東京芸術大学陳列館）
１９９０	「アートは楽しい」展（ハラミュージアムアーク・伊香保）同’９３
１９９１	第４回アクリラート展（目黒区立美術館）
１９９３	今日の水戸の美術－２・３人の版画家（水戸博物館・茨城）
１９９６	ダイエットする芸術’９６（東京・大阪）
１９９８	クラコウ国際版画ビエンナーレ展（ポーランオド）
１９９９	リュブリアナ国際版画ビエンナーレ招待出品（スロベニア）札幌国際版画ビエンナーレ・スポンサー賞（北海道立近代美術館）ＮＨＫハート展（東急文化村ギャラリー・渋谷）
２００２	平成１４年度文化庁芸術家在外研修員（スペイン）

個展	ギャラリー椿（京橋）・キャンベラ美術学校ギャラリー・ガレリア　トルナフォーニ（フィレンツェ）・ガレリアビビアーニ（ピサ）・伊藤忠ギャラリー（東京）他
現在	スペイン在住