<スクリーンプリントによる1/1の世界・2004年画廊企画PART2>

木村真由美・展

― 中空の色 ―

2004年2月14日[土]―22日[日]
AM10:30-PM7:00 (火曜休廊)

 

前橋生まれの期待の若手版画家、木村真由美による地元初の新作による個展を開催いたます。木村の作品は、版画技法の一つであるスクリーンプリント(別名シルクスクリーン)を厚手の和紙上に何度も摺り重ねる制作方法を取り、版画にある「薄い」とか「軽い」というイメージが払拭されるような、油絵のように重厚で奥行きのある抽象画の世界を表現しています。描かれるものは、現存しない任意の対象(木村が創り出した同じ形象)を繰り返し、色彩とタイトルのみが、見る者に作者が試み表出しようとする、その本質的なイメージとして形象しています。

また、版画という手法を取りながら複数制作をせず、1点のみの制作であることも版画にある複数という概念に囚われない技法としての興味と意思を見ることが出来るように思われます。

これまで、国内外の交流展やコンクールに積極的に参加発表し、その実力を磨いています。スクリーンプリントによって塗り込められた色とりどりの作品はとても美しく、不思議な魅力を持っています。
そんな新作による大小作品約20点をご高覧頂きます。

 

「カラI.P.06 カメリヤ」
ed.1 63X63cm
スクリーンプリント

「カラI.P.06 カツラ」
ed.1 63X63cm
スクリーンプリント

「カラI.P.06 ユウキリ」
ed.1 63X63cm
スクリーンプリント

「カラ.I.P09 ミル」
ed.1 93X62cm
シルクスクリーン 
和紙 鉄粉 2003

「カラI.9.09 カリタ」
ed.1 93X62cm
シルクスクリーン 
和紙 鉄粉 2003

「カラI.P09オミナエシ」
ed.1 93X62cm
シルクスクリーン 
和紙 鉄粉 2003

 

木村真由美 Mayumi KIMURA
略歴  
1973 群馬県前橋市に生まれる
1997 武蔵野美術大学造形学部油絵学科版画コース卒業
1999 武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻版画コース修了
展覧会  
1998 「第23回全国大学版画展」(町田市立国際版画美術館/東京)
1999 「修了制作展」(武蔵野美術大学/東京)
「“Lines of Sight/Site”武蔵野美術大学・アルバータ大学版画交換展」
(武蔵野美術大学美術資料図書館/東京、他巡回)
「第1回山本鼎版画大賞展」(上田創造館/長野)
2000 「イビザビエンナーレ2000展」(スペイン)
2001 三菱電機本社ビル1階info.Galleryにて4月から9月まで展示
個展(ギャラリー山口/東京)
2002 「第2回現代版画の表現展・色による表現・モノクロによる表現」(画廊翠巒/前橋)
「第2回山本鼎版画大賞展」(上田創造館/長野)
2003 「Art Jam」(ギャラりー山口/東京)
「Open studio 未来工房」(未来工房/東京)
「第11回中華民国国際版画展」(台北市美術館/台湾)
2004 「木村真由美・展−中空の色−」(画廊翠巒/前橋)
  

 

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