群馬県/フランス美大留学予備校・芸大受験・美大受験・子どもから社会人の為の美術学校・画廊/すいらん






 

 愛知県立芸術大学の受験を視野に入れ始めたのは高3の秋くらいです。そろそろ出願について具体的に考えなければいけないというところで国公立で学費が安い、ファインアートが強いというところで決めました。実技対策をしていく中で、ただ描いていくだけでは上達するのが厳しいと思い、方法を変えたり、美術史について学んだりしました。私は技術力とか評価の中でコンプレックスを感じやすい性格でした。受験を視野に入れていくと皆さんもどこかでそういう壁と向き合うことになると思います。しかし、美術というのは現在では多岐にわたって展開されています。描くことだけに囚われると自分に自信が無くなってしまうので、沢山本を読んだり活躍してる人の考えを知っておくと、壁に立ち向かっていけると思います。 高校生だからこそ挑戦できたり、やりすぎてしまうこともありますが、すいらんの先生や事務局の方々、先輩、仲間たちは温かく向き合ってくれる人が多くとても良い環境でした。受験を無事終えられたのもすいらんだったからだと思います。すいらんで学んだことをさらに深め、大学4年間を有意義に過ごしていきたいと思います。



 


 すいらんに通い始めたのは、高校1年生の春でした。それまで全くデッサンの経験もなかったので、すいらんに初めて来たときのことは鮮明に覚えています。モチーフを大勢で取り囲み、ひたすら鉛筆を動かしました。周りで描く人が上手くて少し焦りがありましたが、先生方の指導のもと基礎から絵を描きました。受験する大学も大体決定した高校3年で、ようやく受験のために木炭デッサンを練習し始め、試験日まですいらんで何枚も描き、その度に先生方に多くのアドバイスをもらいました。やはり全ての絵が上手くできる訳ではなく、失敗した絵や満足できないような絵もありましたが失敗から学べることも沢山あって、無駄だったと思う絵は一枚もなかったと思います。センター試験で失敗した私には今回の受験は厳しいものだったと感じています。勉強と絵の両立は大変ですが、ぜひ国公立の教育系を受ける際には両方頑張ってください。


 


私が美大受験を志したのは高校2年生の夏頃で志望校をはっきりと決めて、すいらんに通い始めたのは高校3年生の6月頃でした。すいらんでやる受験対策は高校の部活動でやることは違い自分の力量がどれくらいなのか、通用するのかを知ることができました。私は国公立大コースなので週2回、火曜日と金曜日だけしか来ていませんでしたが、その2日だけでも先生からいただく言葉や他のコースの人たちの作品にとても刺激を受けました。受験の直前は技術的にもそうですが精神的に足りない部分があり、とても不安に感じたので1週間授業を入れて取り組みました。やりきった上で合格できたので嬉しく感じます。短い間でしたが多いに成長できました。ありがとうございました。



 僕が美大に行きたいと思ったのは、高3の2学期でした。時期的に今から実技を始めても遅いと考えていた僕は学科のみでも受けられる美大を受験しましたが、残念ながら結果は不合格でした。そして、浪人をして実技試験で公立の美大を目指すことにしました。すいらんに通い始めた時は長い間美術に触れていない状態で、さらに浪人生は自分一人だけだったのでとても不安でした。でも、その不安はすぐになくなりました。先生と生徒の距離は近く、生徒たち同士もとても仲良くいつでも明るい雰囲気で楽しく絵を描くことができました。そのおかげで、たった1年で実技が自分でも実感できるくらい上達しました。2回目のセンター試験では、大失敗しましたが、すいらんであきらめず絵を描いて実技試験で挽回し、第1志望の公立の美大に合格することができました。この1年浪人してすいらんで過ごせて本当に良かったです。


高2の2学期にすいらんに通い始めると同時に、私はデザインについて本気で学ぶ機会を初めて得ました。それからは作品を作るたびに自分の作り出す作品の方向について考え、悩み続けました。自分の技術があまりにも拙いものに思えて深く落ち込むこともありましたが、今思えばそれが自分のデザインを作り出す一番最初の段階だったのだと思います。私にとってすいらんとは、学校や部活とはまた違った居場所でした。自分の作品に対する考えを話し合い共有することは他では出来ることではなく、そんな環境をとても新鮮なものに感じていました。良い作品が仕上がったときや自分の思い描く作品をなかなか生み出せないとき、良い作品とはどのようなものか分からなくなったときなど、様々な場面で友人や先生にかけてもらった言葉は私の一生の財産となっています。自分にしか作れないデザインとは何なのか、すいらんでの経験を生かしつつ今後も考え続けていきたいです。


私は夏休みの始まりから対策や作品作りに励みました。二次試験で合格するためには、一次試験の書類から作り込む必要があります。多くの面接練習や地道な努力が結果に結びつくのだと思います。本番では午前中の実技試験で過ちを犯しました。解答欄を間違えてしまい、とても焦りましたが落ち着いて試験の先生に伝えたら優しく対応してくれました。面接では、ハッキリした意志と意見を持って自分の言葉で相手に訴えかけるようなイメージで受けました。AO 入試では、この面接で合否を分けると思うのでしっかり練習をしていてよかったと思っています。大きな油絵や作品を持っている人ばかりでとても不安になりましたが、今までの努力ややってきたことを振り返り、自分に自信を持って試験に臨みました。精神面を強く持ちながら地道に努力していくことが大切だと思います。

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